こんにちは
獣医師の平林です。
さて、タイトルにもあるように
実は病院の黒猫キュウちゃん、
眼球摘出を行っていました!
既に片目を摘出していたキュウちゃんですので、
今回の手術で両目とも無くなってしまったのです。
しかし猫さんはすごいですね!
気が付いたら高いところまで登っています♪
そして慣れた様子で降りるキュウちゃん
そもそもなぜキュウちゃんは手術をしなければならなかったのか??!
それは角膜黒色壊死症を患っていたからです。
角膜黒色壊死症とは、その名の通り目の表面を覆う角膜実質に黒色物が沈着する猫特有の病気です。
実際にキュウちゃんの目には黒いものが・・・!!※角膜白濁は以前からです
原因は外傷や猫ヘルペスウイルス感染、遺伝などが関与するとされています。
抗菌薬の投与、角膜保護の点眼、エリザベスカラーの装着による目の保護などの
内科的治療に反応は乏しく、最終的に外科的切除となりました。
疼痛が強い場合や病変が深い場合は外科的切除を行ってあげた方がQOLを維持できるでしょう。
キュウちゃんも以前と変わらぬのびのび生活を送っています
スタッフにも手術頑張ったね、といつもより構ってもらえてご満悦のキュウちゃんでした。